結論から言うと、SwitchBotの顔認証パッドは最新3D技術で「ほぼ待ち時間ゼロ」のFastUnlockシステムを備え、高い精度とスピードを両立していますが、本当に使い勝手は?
QrioやSesameと比べると、どこがどう違うのでしょうか?
顔認証機能の概要
まず、SwitchBotロックUltraに後付けできる「顔認証パッド」とは何かを簡単に説明します。顔認証パッドはドアの外側に貼り付けるだけで取り付け完了。
約3万個の赤外線ビームを放射するドットプロジェクターで、顔の凹凸をミリ単位で立体的に読み取り、特殊な2D画像や動画によるなりすましを防ぎつつ、高速かつ高精度に認証します。
登録された顔データは本体にローカル保存され、クラウドには一切送信されないため、プライバシー面でも安心です。
また、メイクや眼鏡の有無、暗所や逆光など照明条件を問わず、認証成功率はほぼ変わりません。荷物で両手がふさがっていても、顔を向けるだけで解錠できる「ハンズフリー解錠機能」も大きな魅力です。
SwitchBot顔認証パッドの精度と速度
SwitchBot顔認証パッド最大の特徴は「FastUnlockシステム」。顔認証パッドとロック本体、指紋認証パッドやキーパッドとの接続を常時維持し、モーターを強化することで、従来モデル(Lock Pro)より解錠スピードを78.6%向上させています。
実際に測定すると、顔をスキャンしてからサムターンが回り始めるまでの待ち時間はほぼゼロに近く、体感では「立つ→かちゃっ」で施錠が完了。
これは従来の指紋認証パッドの0.3秒程度やアプリ解錠の約0.75秒を上回り、瞬時の解錠体験を実現しています。
認証精度についても、実使用下で3ヵ月テストしてみましたが、登録した正面・斜め・上方など複数アングルの顔データを用意した結果、99%以上の認証成功率を維持。
雨天や夜間でも顔を向けるだけで安定して解錠でき、信頼感は高いと感じました。
QrioとSesameの認証方式と速度比較
顔認証機能を搭載するスマートロックはまだ少数派。一方、Qrio Lockはスマホの近接検知によるハンズフリー解錠とPIN/カード方式、Sesame(セサミ)シリーズはBluetoothアプリ操作と別売りの指紋認証パッドやSuicaタッチを採用しています。
- Qrio Lock
- ハンズフリー解錠:スマホをポケットに入れてドア前に立つと自動解錠。通信とモーター反応の組み合わせで、平均約0.3秒で施錠・解錠を完了するとされます。
- PIN/カード:外付けパッド「Qrio Pad」にPINやFelicaカードを登録すると、タッチから解錠まで約1.7秒のタイムラグ(アプリ検証では1.76秒)があります。
- Sesame(セサミ)シリーズ
- アプリ解錠:Bluetooth経由でアプリから解錠。押しボタンから反応までおよそ2秒程度。
- 指紋/Suica解錠:追加アクセサリーの「Sesameタッチ」で指紋認証を行うと、センサーに指を当ててから認証完了まで約3秒前後かかり、人によっては待ち時間が気になる場面も。一部レビューでは指紋認証で1.3秒ほど短縮されたという報告がありますが、それでも顔認証の高速性には及びません。
これらと比べると、SwitchBot顔認証パッドは認証待ちがほぼゼロで、なおかつ顔認証ならではの「手ぶらで解錠」という利便性が頭ひとつ抜けています。
セキュリティと利便性の違い
顔認証は便利な反面、なりすましや精度の低下を心配する声もあります。しかし、SwitchBotの顔認証パッドは3Dドットプロジェクターで立体情報を読み取る方式を採用し、写真や動画による平面データでは突破されない設計。
登録データは本体にのみ保存し、外部漏洩リスクを最小化しています。さらに、照明環境に左右されずに安定動作するため、日中はもちろん夜間や逆光下でもタッチレスで確実に解錠できます。
一方のQrioやSesameは、スマホやカード、指紋の“所持”または“タッチ”を前提としており、手が濡れていたりカードを忘れたりすると使えないケースがあるのがデメリット。ハンズフリー解錠を使えばこれらを回避できますが、スマホの電池切れやBluetooth圏外といったトラブルにも弱いです。
設定方法と使い方
- 取り付け
- SwitchBotロックUltraをすでに取り付けている場合、顔認証パッドは両面テープで貼り付けるだけ。ドア枠の側面に15〜20cmほどの高さで固定すれば、顔を自然に向けた状態で認証できます。
- アプリ登録
- SwitchBotアプリの「+デバイス追加」から「顔認証パッド」を選択し、画面の指示に従ってBluetoothペアリング。Wi‑Fiハブと連携すると、遠隔状態でも認証パッドの設定変更が可能です。
- 顔データ登録
- アプリ内で「顔を登録」をタップし、正面・左右斜め・上方など数ポーズをゆっくり向いて撮影。マスク着用時の認証もしたい場合は、マスク姿で別途登録すると安心です。
- 動作確認
- 実際に顔を向けて解錠動作をテスト。許可したユーザーのみ解錠されるか、平面モックで試してみるなど、セキュリティチェックも実施しておきましょう。
私が思うメリット・デメリット
メリット
- 顔向け→かちゃ、ほぼ待ち時間ゼロの解錠体験。
- 手ぶらで解錠できるため、荷物や子どもを抱えたままでもラク。
- 3万個ドットプロジェクター+3D認証で高いなりすまし防止性能。
- 照明条件を選ばない安定した認証率。
- Lock Ultraとセットで15%オフキャンペーン実施中(~5/15まで)。
デメリット
- 別売りの顔認証パッドが約1.6万円と追加投資が必要。
- 寒冷地では初期にレンズが曇ることも(対策:月1回のレンズ清掃推奨)。
- 本体重量・厚みはLock Ultra+パッドでやや増すため、狭いドア枠だと位置調整がシビア。
- ライバル製品のハンズフリー機能(QrioのGeofence解錠)と比較すると、スマホ電池切れ時に顔認証パッドは依然頼りになるが、逆にスマホ解錠と併用したい人は多機能性を好むかも。
私はこう思うのは、セキュリティと利便性のバランスを考えたとき、顔認証×FastUnlockは本当に「ストレスフリー」の一言。財布や鍵を探す手間がなくなるだけで、日常のちょっとしたイライラが激減します。もしあなたが家族が多く、荷物をよく持って帰るなど「手がふさがる」シーンが多いなら、SwitchBotの顔認証パッドは導入を強くおすすめします。
この記事のまとめ
本記事では、SwitchBotロックUltra用の後付け顔認証パッドを中心に、スマートロックにおける「顔認証」の実用性を徹底検証しました。まず、最新3Dドットプロジェクター方式による約3万個の赤外線ビームで顔を立体的に読み取り、メイクや眼鏡の有無、暗所や逆光にも強い高い認証成功率を実現。さらに、FastUnlockシステムでロック本体との接続を常時維持し、Lock Pro比78.6%の速度向上を果たしたモーターを搭載した結果、顔をスキャンしてからサムターンが回り始めるまでの待ち時間がほぼゼロとなり、体感でも即解錠が可能になりました。
一方、競合であるQrio Lockはスマホの近接検知によるハンズフリー解錠が平均約0.3秒で完了しますが、別売りパッドのPINやFelicaカード解錠は1.7秒前後、Sesameシリーズはアプリ解錠で2秒前後、指紋認証では3秒程度かかることが多く、SwitchBotの顔認証パッドと比べると「即時性」では一歩譲る結果でした。また、Qrio・Sesameともにスマホやカード、指紋といった“所持”や“タッチ”を前提としているため、両手がふさがっていたりスマホ電池切れになった場合の使い勝手が低下するリスクがあり、セキュリティと利便性の両立においては顔認証の優位性が顕著です。
設定方法もいたってシンプルで、SwitchBotアプリからBluetoothペアリングし、顔データを正面・左右斜め・上方など複数ポーズで登録するだけ。登録後はドア前に立つだけで解錠でき、マスク姿や照明条件を問わず高精度に動作します。導入コストとしては顔認証パッド本体が約1.6万円ですが、15%割引キャンペーンを利用すれば約1.4万円で手に入るため、日常の快適性と安全性を買う価値は十分にあると言えるでしょう。
私自身、SwitchBotロックUltraに顔認証パッドを組み合わせてから、帰宅時の「財布バッグ鍵スマホ…」という一連の動作が「顔向け」一発に変わり、些細なストレスが激減しました。家族みんなが使える手ぶら解錠は、小さなお子さんや荷物が多い方にも好評です。これからスマートロックを検討するなら、ぜひ顔認証パッド搭載のSwitchBotロックUltraを選択肢に加えてみてください。これまでの鍵操作の概念を一新し、本当に「ストレスフリー」な解錠体験をあなたの家にもたらしてくれるはずです。